サービス領域(4)

教育、コンテンツ管理

学校・塾運営や教材、コンテンツ管理まで

学校運営はもちろん、学習塾や習い事教室の運営も事務作業との戦いです。生徒はもちろん、その先にいる保護者などの利害関係者も含めると、運営過程で発生するコミュニケーションコストも無視できません。日々の連絡のやり取りだけで何時間も時間をとられている、というケースも珍しくないのではないでしょうか。

こうした事務作業やコミュニケーションに必要な時間コストは、定型化できるものであれば、システム化することで劇的に労力を削減することができる場合があります。教育現場や、様々なコンテンツビジネスの領域で、システムにどういったことが可能かをいくつかご紹介します。

学習塾運営管理

学習塾はたとえば小規模なものであったとしても、学校運営と大きく変わらない量の事務作業が発生します。成績管理はもちろん、面談の記録や履修の記録、塾内テストの状況などもすべて整理・記録していく必要があるのは言うまでもありません。

こうした様々な情報をバラバラに管理していては、本当に必要な時に探し出すのも困難ですし、まとまった情報として分析することも難しくなってしまいます。また、こうした情報は本来は生徒やその保護者が自由に参照できるべきであり、紙や口頭ベースのやり取りではすぐに限界がきてしまいます。

情報を一つの場所にまとめ、それを様々な人が閲覧できることが必須機能でしょう。基本的な機能に何を追加していくかは学習塾の特徴次第です。手厚いサポートをうたってる塾であればサポートの記録や、生徒のマイページ側で情報を見やすく、視覚的にもわかりやすく提示するのも良いでしょう。保護者はスマートフォン主体でアクセスすることが予想されるため、スマートフォン対応はもちろん、通知方法についても工夫をすることでさらに利便性を高めることも可能です。

近年はオンライン受講も一般化しつつあるため、それに対応したコミュニティ機能やコミュニケーション機能も検討の価値があります。そういった機能は月額利用のSaaS型サービスを利用しつつ、核の部分だけ独自のシステムを持つというのも良いでしょう。様々な外部サービスをつなぐコネクター的な中核システムというコンセプトもおもしろいと思います。

動画授業サービス

対面での授業に加えて、動画で学習するスタイルが一般的になってきました。隙間時間にできるというメリットはもちろん、倍速再生などの時短機能も普及を後押ししています。こうした動画授業サービスを展開するのにも、システムは有効です。

プランにあわせた履修コースの選択制御や、再生画質の調整、使える機能の制限など、独自システムであればかゆいところに手が届く様々な機能が実装できます。学習状況にあわせたバッジ付与など、ゲーミフィケーションの要素も盛り込みやすいので、より独自性の強い動画授業サービスに進化させていくことが可能です。

動画配信はコストが大きくなりがちな仕組みなため、あらかじめ利用者が増えた場合を見越した構成や設計にしておくことをお勧めします。配信の仕組み自体は外部のサービスをうまく活用することで複雑性を減らし、安定性を高めることができます。こういったパーツ単位で利用できる便利なサービスも増えているため、用途に応じた様々なシステム展開が可能です。

学習ゲーム

システム、というとどうしても事務作業を肩代わりしてくれる地味なものの印象が強いかもしれませんが、ゲームを通じて学習していく仕組みも立派なシステムです。インタラクティブを極めていくとアプリ化が視野に入ってきますが、WEBブラウザ上でもある程度の表現は可能です。その後のコンテンツ追加体制や、システム自体のメンテナンス体制にあわせて、どのようなステップで展開していくかの最適解が見えてくることも多いです。

ユーザー登録はもちろん、学習ゲームでのスコアやランクを管理しつつ、学習状況にあわせて最適な問題を提示していく仕組みにすることもできます。単純なゲームはもちろん、複数のゲームを組み合わせることで学習コースのようにすることも可能でしょう。既存のサービスの一部として、また、単体のサービスとして課金モデルにすることもできます。AIの活用も検討の価値があります。日進月歩の領域のため、どのタイミングでどのモデルを選定するかという悩みはつきませんが、対話型のゲームであれば非常に高い効果を発揮する可能性があります。通常のシステムとは異なったリスクも存在するため、そのあたりを見極めながら利用する必要はあります。

学習・授業記録

学校でも塾でも、学習内容が完全にデジタル化されているわけではありません。何を学習し、どういったスコアかだったかの管理はどうしてもアナログとデジタルの情報が混在してしまい、その両方をどのように統合管理していくかが課題になってきます。そこで、学習記録を生徒カルテのようなかたちでシステム化することで、データの一元管理が可能になります。

学習記録や成績といったものはもちろん、面談の記録も一箇所に蓄積していくことで、学習の進展具合や、学期、学年ごとの成長の度合いを追跡しやすくなります。保護者との面談の際にも共通の情報を見ながら議論ができるため、より深い学習指導が可能になります。情報量が多い画面になるためスマートフォン対応が難しくはなりますが、利用者層を想定すると、スマートフォン対応は必須と言えるでしょう。


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